親子で一緒に。
世界にひとつだけの器作り体験
2016年度、2017年度に引き続き、デザイナーのコシノジュンコさんをお迎えし、8年前の東日本大震災で被災した4つの窯元とコシノさんが共同で制作した器に、親子で絵付けを行うイベントが開催されました。
今回の会場は、群馬県太田市にあるAGF®のコーヒー製造工場、AGF関東株式会社。イベントに集まった親子は、埼玉県や千葉県、群馬県などから参加した14組28名でした。絵付け体験のあとに行われた工場見学では、普段飲んでいるコーヒーがどんな風につくられているのか、製造工程を見学。子どもも大人も、笑顔あふれる充実の1日になりました。
「先入観にとらわれないで」
コシノさんが器作りのアドバイス
「日頃コーヒーを何気なく飲んでいますが、コーヒーにも器にも、つくり手の想いや手間ひまかけた工程があって、本当に人の力、知恵って素晴らしいと改めて気付かされる素敵な企画だと思います」と、今年で同イベントへの参加は3年目となるコシノさん。コシノさんと窯元さんが共同制作した器は、全体に絵が描きやすいようにと、平面的な持ち手が特徴です。
「普通は穴の空いた持ち手を想像しがちですが、デザインは先入観があると何もできません。絵も同じで、理屈ではなく想いを形にするもの。何を描いてもいいので、とにかく楽しんで描くことが大事です」。そんなコシノさんの言葉に、真剣に耳を傾ける子どもたち。さあ、世界にひとつだけの器作りのスタートです!
今回の《AGF︎®「ブレンディ®」器の絆プロジェクト》は、群馬県太田市にあるAGF関東株式会社で行われました。参加した14組の親子は、コシノさんや窯元さんにアドバイスをもらいながら思い思いに絵付け。「ずっと宝物にする器をつくりたい!」と目を輝かせながら描くお子さんの姿がとても印象的でした。また、出来上がった器を手にしての記念撮影では、AGF®の公式キャラクター「ビーン太くん®」が登場。会場を大いに盛り上げました。
「何を描こうか迷ったら、好きなものを思い浮かべたり、自分が使うのか、誰かにあげるのか。具体的な想像をするとどんどん形になっていきますよ」そんなコシノさんのアドバイスのもと、参加者親子たちは仲良く絵付け。コシノさんは各テーブルをまわりながら、「色使いがきれい!」「ダイナミックでいいね」などと声をかけていきます。世界的に活躍するコシノさんから直々のアドバイスや感想をもらい、楽しそうに絵付けをしていました。
描く絵は、大人も子どももさまざま。親子でよくバードウォッチングに出かけることから、娘さんはこれまでに見た四季の鳥を、お母さんはまだ見たことのない鳥に挑戦しようと苦戦しながら描く微笑ましい姿も。カラフルな水玉を描いていたお父さんは、「明るい気持ちになれる色をたくさん使いたいと思いました。震災の時はまだ子どもが小さかったので、こういう機会に教えていければ」と笑顔を見せながら話してくれました。
器を焼き上げている間に、商品が出来上がるまでの工程を学ぶために工場見学へ。コーヒーの袋詰め、決められた分量が入っているかのチェック、賞味期限が正しく印字されているかを確認する工程など、さまざまな機械がスピーディーに動く様子に興味津々な子どもたち。また、インスタントコーヒーの溶けやすさを比較する実験も。一瞬にして溶けるAGF®のインスタントコーヒーに大人も子どもも驚きの表情を見せていました。
工場見学のあと、焼き上がったばかりの器でお茶会。「ブレンディ®」スティックを味わいながら、親子同士、出来上がった器の完成を伝え合いました。「難しかったけどうまくいってよかった」「家で使うのが楽しみ!」と出来上がりに満足げな参加者親子たち。絵付け体験を通して親子同士で仲良くなるなど、新たな出会いも生まれたようです。「美しいものやきれいなものを見ると人はポジティブな気持ちになる」とコシノさんが話されていたように、世界にひとつだけの器を前にした参加者親子からは笑顔があふれ、絆がさらに深まったイベントになりました。
世界にひとつだけの
器を大切に
これまでいくつかの会場で絵付け体験を見てきました。「何を描こうかな?」と悩む親子を多く見かけていましたが、今回の参加者たちがいちばん思い切りがよくて仕上がりも早く、経験者がそろっているの? と驚きました(笑)。色使いも明るいものが多かったのが印象的です。今回出来上がったのは世界にひとつだけの器なので、大切に使ってくださいね。