2017年度の活動実績

AGF Blendy 器の絆プロジェクト

AGF®「ブレンディ®」は、被災した東北の4窯元の復興を応援するとともに、コーヒーカップという“器”を通して、東北地方の伝統的な焼き物文化を全国に紹介し、被災地の方々においしさとくつろぎをお届けする活動を行っています。 2017年度は、 AGF鈴鹿株式会社にて、親子を対象とした器の絵付け体験と工場見学を開催。 東北の窯元と東海地区の親子との絆をつなぐ、お手伝いをいたしました。

器の絵付け体験&コーヒー工場見学

東海地区の親子を対象とした、
世界にひとつの器を作るイベント

2016年度に引き続き、デザイナーのコシノジュンコさんを講師にお迎えし、コシノさんが東北で活躍されている窯元とそれぞれ共同で制作した器に、親子で絵付けを行っていただきました。

2017年度のイベント会場は、三重県鈴鹿市にあるAGF®のコーヒー工場、AGF鈴鹿株式会社。絵付け体験だけでなく、AGF®のコーヒー作りにかける想いに触れたり、コーヒーができるまでの工程を学んだりと、充実のイベントになりました。

人との絆を深め、
心を通じ合わせるプロジェクト

今年でプロジェクトへの参加2年目を迎えたコシノさん。「味の素AGFさんと窯元さんとの絆、そして親子との絆、人と人とのつながりを深めるこのプロジェクトは、本当に心のあるイベントだと思います。私と窯元さんで心を込めて作った器に、みなさんの絵を描いて世界でひとつだけの器を作り、この器を使うたびに親子で今日の体験を思い出してもらえると嬉しいです」。コシノさんの想いを受け取りながら、世界でひとつだけの器づくりのはじまりです。

イベント風景

今年度の《AGF®「ブレンディ®」器の絆プロジェクト》は、新たに工場見学を加えたことから、三重県にあるAGF鈴鹿で行われました。参加した15組の親子は、コシノさんにアドバイスをもらいながら、仲良く器に絵付け体験! また、今回は特別ゲストとして、2014年・2016年・2017年日本陸上競技選手権大会の走り高跳び優勝者、AGF鈴鹿 総務部所属の衛藤昂選手も親子と一緒に絵付け体験に参加。さらに! AGF®の公式キャラクター「ビーン太くん®」も駆けつけ、参加者親子と一緒に記念写真を撮影しました。

「いきなり器に絵を描くのは難しいから、最初は画用紙に描いてみてね」と各テーブルを周りながら、優しく話しかけるコシノさん。参加者親子は、コシノさんのアドバイスを参考にしながら、思い思いの器に仕上げていきます。何を描くかを悩むお子さんには、「失敗してもいいから、思い切りよく描いてみて!」と声をかける場面も。「ビーン太くん®」を描いているお子さんもいました。

特別ゲストの衛藤選手も参加者親子と一緒に器の絵付けに挑戦。かなり真剣な表情で描いていました。絵を描き終えたあとには、「試合よりも緊張しました(笑)」とほっとした表情に。

絵付けを終え、器を焼き上げている間に工場見学へ! ヘルメットを被り、白衣を着て、おいしいコーヒーを作るための工程をしっかりと学ぶことができました。工場見学の後は、コーヒーの木を育てる温室も見学。コーヒーの実を見たお子さんは「さくらんぼみたい!」とまじまじとした表情で眺めていました。

工場見学を楽しんだあとは、焼き上がった器で、コシノさん、窯元さんたちと一緒に「ブレンディ®」スティックのカフェオレやココアでくつろぎのひと時。完成した器の感想を伝え合い、「お家で使うのが楽しみ!」と器の出来栄えに大満足の様子でした。コシノさんは「窯元さんが作った器に、みんなが絵を描いて、その器に味の素AGFさんのコーヒーが注がれて…みんなの心をひとつにして気持ちを通じ合わせることができました。今日の出来事を大人になっても忘れずにいてください」と参加者に語り、イベントを締めくくりました。

窯元さんからのメッセージ

青森県   南部名久井焼見学院窯
砂庭 大門 様
絵付けをして
はじめて作品が完成

ようやく器が完成してホッとしています。コシノさんがデザインを起こして、私たち4つの窯元が一生懸命器を作り、その器にみなさんが絵付けをして、はじめて作品が完成できたと思っています。
これからもこの器を末永く愛してもらえると嬉しいです。

宮城県 堤焼乾馬窯
針生 乾馬 様
思い切りのいい描きぶり

今回の器は、絵付けしやすいようにお米のもみ殻灰を原料とした白い釉薬で焼き上げました。今日参加された方は、みなさん思い切りのいい描きぶりで、上手に絵付けをする人が多い印象を受けました。注意点として、ゴシゴシ洗いすぎると、絵が剥がれてしまうかもしれませんので(笑)、大事にお使いください。

福島県   会津本郷焼宗像窯
宗像 利浩 様
みなさんの作品に
元気をもらいました

完成した作品を見た時に元気を感じました。今回絵付けした器は持ち手が普通のカップと比べて独特なので、五感でモノをみるきっかけになると思います。また、自分のマイカップを持つ人が少なくなっているみたいですが、このイベントを機会に自分のマイカップとして、器を大事にする人が増えるといいなと思っています。

宮城県   末家焼ひろ窯
加藤 文夫 様
使って育てるのが
焼き物の醍醐味

今日作った器を家に持ち帰ってもらって、日常でこの器を使っていくとどんどん気持ちが入っていき、器が成長していくと思います。使い育てることが焼き物の醍醐味です。今日の思い出のひとつとして、東北にこういう窯元があるんだと覚えておいてもらえると幸せです。

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