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第2回 珈琲を用いた和菓子のコンテスト

取材レポート
[ 実食審査編 ]
取材レポート[ 実食審査編 ]

9月某日、厳選なる書類選考で選ばれた52点の実食審査が行われました。
和菓子とコーヒー、それぞれのプロフェッショナルである審査員9名が、
すべての和菓子を食し、さまざまな観点から優れた和菓子を選び出しました。

書類選考を通過した52点の和菓子が、全国から届きました。この実食審査では、この中からグランプリ 1点、大賞 2点、入賞 10点の計13点の作品が選ばれます。

テーブルの上には、作品ごとに形状がわかるようにカットされていないものと、試食用に一口大にカットされたものがセッティング。審査員は、それぞれの作品一つひとつと丁寧に向き合いながら審査していきます。

審査項目は、①味 ②コーヒーの風味 ③形状(販売に適しているかどうかを含む)の3つ。各10点満点で厳しく点数をつけていきます。

審査員は、作品一切れを口に運ぶと、じっくりと味や食感、コーヒーの風味を確認。また、形状は見えている表面だけでなく、見えていない底の部分まで。作品から熱意が伝わるからこそ、審査にも自ずと熱が入ります。

「きちんとコーヒーの味や香りを生かせているか、というところは大きな審査基準ですね。コーヒーの香料を使っているものはすぐにわかります」と、コーヒーのプロフェッショナルである味の素AGFの金谷氏は言います。

9名による審査表は、スタッフが回収し集計作業へ。その場で項目ごとの各合計点数とランキングが明らかになります。審査会場に緊張感が漂う瞬間です。

審査直後、東京製菓学校の梶山氏はこう話してくれました。「どんなふうにコーヒーを感じさせるか。そのベストなバランスって絶妙ですし、とても大事なんですよね。アイデアがよくても、お菓子づくりの技が伴っていないものもありました。それは、経験や日々の努力ということかもしれませんね」。

上位のものは、同点で並んでしまったものも数作品あるほどの接戦。集計結果を元に、応募作品を再び確認しながら厳粛な協議によって賞を選んでいきます。

「今回は、昨年の1回目に比べると全体的にレベルが上がっていましたね。コーヒーの素材を上手に和菓子に取り入れていて、本当に関心しました。こんなふうに和菓子に取り入れていただくと、コーヒーの可能性が広がりますね」と、味の素AGFの石川氏。

和菓子協会の細田氏は、今回の審査をこう話します。「今年も、味の素AGFさんがコーヒーを微粉末で提供してくださったこともあり、全体的にレベルが上がっていたと思います。しかしながら、賞狙いというか、アイデア先行のものも多かった印象。販売することも考慮し、生産性という観点でも厳しく審査しました」。

「和菓子は大きさも形も自由度が高い。だからこそ、調和が大事なんです。コーヒーという素材にばかり気を取られてしまうと、その大事な部分を見失ってしまって、おいしいものができません。書類では期待していたものの、レシピを表現しきれていない惜しい作品もありました。前回より全体的なレベルは上がっていますから、また引き続きトライしていただけたらうれしいですね」。書類審査、実食審査を通して、薮氏はこう語ってくれました。

厳選なる審査を経て、さまざまなタイプの和菓子が各賞に選ばれました。一体どんなふうに和菓子の中にコーヒーという素材が生かされ、どんなふうに和菓子とコーヒーが溶け合っているのか。その結果は、後日、このWEBサイト内で発表いたします。お楽しみに!

珈琲を用いた和菓子のコンテスト
コーヒーを用いた和菓子のコンテスト。 コーヒーを原材料として用いた新しい創作和菓子を募集、各界のプロの目と舌で審査し、 優れた和菓子とその作り手を表彰します。
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